リフォームで内装をケチると後で手間がかかる

コラム

キッチンリフォームで安易に妥協せず、きっちりお金をかけるべきなのが「内装」です。実用性重視でデザインにはこだわらないから内装にはあまりお金をかけたくない、という人もいますが、それは大きな間違いです。キッチンの内装はデザインばかりに目がいきがちですが、実は機能性にも大きく影響します。内装費用をケチると後でいろいろと手間がかかってしまうので、節約するにしても最低限の費用だけはケチらず支払いましょう。

汚れやすいキッチンの壁紙は機能性で選ぶ

キッチンの印象を大きく左右するのが壁紙です。壁紙の色によってキッチンのイメージが決まるといっても過言ではありませんが、それ以上に重要なのが機能性です。

キッチンの壁紙は油はねや水蒸気が付着するため、他の部屋の壁紙と比較すると圧倒的に汚れやすくなっています。清潔感のあるキッチンをキープするためには壁紙の汚れをこまめに掃除しなくてはいけませんが、汚れが染み込みやすい素材の壁紙だと一生懸命こすってもシミや汚れが取りきれず、キッチン全体がくすんだ印象になってしまいます。

キッチン用の壁紙として表面に特殊加工が施された汚れに強い壁紙が販売されています。普通の壁紙と比較するとコストがかかりますが、汚れに強い壁紙なら油はねなどもさっと一拭きするだけで落ちるので、掃除の負担が段違いに軽くなります。掃除の頻度が多いキッチンにおいて簡単に掃除できるのは大きなメリットといえるでしょう。

費用をおさえたいのなら、コンロ周辺や換気扇周りなど比較的汚れやすい部分に汚れに強い素材を使用して、冷蔵庫の裏など普段見えなくなる部分にはコストの安い壁紙を使う、といったように場所によって使い分けるのもいいでしょう。汚れやすい部分のみでも十分メリットがあります。

フロアは耐水性重視で選ぶ

キッチンのフロアで注意したいのが、こぼれた液体による汚れです。水仕事が多いキッチンでは水はねが日常茶飯事で、ソースや油など粘り気の強い液体をこぼす確率もかなり高くなっています。安い材料のフローリングでキッチンフロアを仕上げると、こぼれた液体がしみになる可能性もあります。

フローリングの表面にコーティングが施されていても寿命は5年程度で、毎日人が歩くキッチンフロアだとさらに寿命は短くなります。定期的にコーティングを施せば問題ありませんが、安い材料で節約してもメンテナンス費用がかかってはコストパフォーマンスは悪化します。ある程度高額でも耐水性と汚れに強く、寿命の長いフロア材でリフォームしておくと、メンテナンスにかかる負担と費用を両方節約できます。

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