「恋愛小説家」の感想

コラム

1997年、アメリカ
原タイトル:AS GOOD AS IT GETS
出演:ジャック・ニコルソン/ヘレン・ハント/グレッグ・キニアほか
監督:ジェームズ・L.ブルックス
脚本:マーク・アンドラス

あらすじ

人間嫌いで異常なほどの潔癖症。なのに職業は大人気の恋愛小説家。誰から見ても変人で偏屈な毒舌小説家が子持ちでお人よしのウェイトレスに恋をした。

甘い恋愛小説を書いているのに自分の恋には不器用で素直になれない中年男性と、他人から見ればごくごく普通の中年女性のラブロマンス。

ゲイの画家とかわいい愛犬が優しいまなざしで見守る派手ではないけれどおおいに笑って思いっきり泣ける素敵なストーリーです。

受賞履歴

アカデミー賞主演男優賞/アカデミー賞主演女優賞/ゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディ部門作品賞/ゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディ部門主演男優賞/ゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディ部門主演女優賞

感想

ラストのシーンでワーッと泣いて、落ち着いた後ほっこりとする幸せになれるお話です。でも、アカデミー賞(作品賞ではありませんが)をとったのはびっくり!派手さは全くありません。

主人公はデブの偏屈オヤジです。ドラマ「結婚できない男」のモデル?潔癖症で毒舌で「あー、そりゃ一生独身だわ。」の塊みたいな人。この偏屈オヤジに振り回される愛犬がとってもかわいい。ヒロインは大都会のニューヨークでウェイトレスをしながら子供を育てる、見た目は普通の中年女性です。

こんな面倒くさい中年オヤジに回りでチョロチョロとつきまとわれたらすごい迷惑だろうなぁとも思うけど、なんとなく憎めないのは行動に邪心がないからなのかな?どんな偏屈な言葉も自分なりに理由があって、何かおかしいなんて疑いも持っていない様子。でも、さすが売れっ子恋愛小説家。ラストの告白シーンは、言葉を発しているのがこんなデブおやじとわかっていても、全世界中の女性が涙すること必須です。

「恋愛小説家」は、自分に自信がなくなりかけている女性におすすめの映画です。だれにでも、自分の中の奥深くにうずもれてしまっていて、自分でもまだ気づいていない宝石があるんだと気づかせてくれて、明日からまたがんばろうという元気が湧いてくる映画。また、見た後で何となく歳をとるのが少し楽しみになります。

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