顕微鏡を使うときの注意点

コラム

絶対に習ってます!顕微鏡を使うときの注意点

顕微鏡を使うのにあたっては、いくつか注意点があります入試では頻出の問題で、私たちもかつて習ったはず・・・みたいです。

直射日光は禁止

反射鏡は直射日光に当ててはいけません。目の奥の眼底を傷つけ、最悪の場合、失明してしまう恐れがあります。

大人ならば予測可能なことですね。目の奥の網膜は一度傷つくと元には戻りません。顕微鏡を使うには、適度な明るさで十分です。

顕微鏡のレンズの取付順番

レンズを取り付けるときには、「接眼レンズ」「対物レンズ」の順番で取り付けましょう。

下側にある対物レンズを先に取り付けてしまうと、上側の対物レンズを取り付けるときにホコリが入り込んでしまいます。上(接眼レンズ)、下(対物レンズ)の順に取り付けましょう。

顕微鏡のピント合わせ

ピントを合わせるときには、対物レンズと対象物との距離を遠ざけながら調節します。

ピントを合わせる方法は、調節ねじでステージを上下させるタイプと、対物レンズを上下させるタイプがありますが、どちらも調節方法は同じです。

ピントを合わせる前に、ステージと対物レンズの距離を近づけておき、対物レンズとステージの距離を離しながらピントを合わせます。対物レンズとステージとの距離を近づけながら調節しようとすると、対物レンズが対象物にぶつかって破損してしまうので注意です。

対象物を動かす方向

顕微鏡を覗いて「あれ、ミジンコが端っこにずれてる。真ん中に持ってこよう。」と思った時に、通常は右上のものを中央に持ってくるためには左下にプレパラートをずらしたくなりますよね。でも顕微鏡は上下左右、逆に映っているので、そのように動かすと余計に対象物が見えなくなってしまいます。

対象物を中央に動かしたいときには、プレパラートを「対象物がずれている方向と同じ方向に動かす」ことです。たとえば、右上にある対象物を中央に動かすならプレパラートを右上に動かし、左下に見える対象物を中央に動かしたいときにはプレパラートを左下に動かします。

これも中学校で習ったことみたいです。きれいに忘れていますよね・・・。

顕微鏡の倍率

大人の科学は欲ばりすぎることが多々あります。顕微鏡ならば「最高級の高倍率レンズを買って超拡大して見てみよう!」とか。
顕微鏡の倍率は、「接眼レンズの倍率」×「対物レンズの倍率」
で求められますので、10倍の接眼レンズと20倍の対物レンズを使えば200倍に拡大することができます。

単純に倍率を高くすると対象物がよく見えるというものではありません。倍率を上げると対象物が大きく見えますが、見える範囲が狭まって像が暗くなり、鮮明さがなくなります(ボケて見える)。

見たいもの、見たい範囲などに合わせて倍率を調節しましょう。

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